子猫を引き取る前まで、マロへのストレスを気にしていた。
エネルギッシュな子猫の行動は、老猫には負担になってしまうのではと。
ウキとチータが数年前に他界してから、いつも一人で退屈そうにしていたものの、
のんびりと寝ていられる幸せってのもある。
と思いつつ、子猫達がきて3週間が経過。
相変わらずシャー!シャー!威嚇している。
老猫マロはずーっと末っ子気質だったので、子猫のキリアンとイヴィをまだ警戒している。
逆にキリアンとイヴィは興味深々。
特にオスのキリアンは一緒に遊びたい感じ。
でも子猫達がきて、食事の量が減ったような気がする。
何か元気ない。
ストレスか!?
そういえば、よだれが少し垂れているな。
口をモゴつかせているのもよく見かける。
ストレスか!?
そんな状態が3日間ぐらい続いていた。
そして遂にシャー!の声が出ていない事に気づく。
更に歯をカリカリする仕草が目立つようになってきた。
ほぼ歯が無いのにカリカリするって何だ?
口臭半端ない!
ストレスか!?
一度週明けに病院に連れて行こうと家族で話し合った次の日、
事態は急変した。
息子がマロの様子が変だと呼びに来た。
「パパ!マロの舌がベローンってなって死んじゃいそう!!」
一瞬耳を疑ったが、見てみると本当に、
マロの舌がベローン、更によだれがダラ~~~ンとなっている!!!
衝撃!!!
脱水症状か?
でも意外と目は元気。
よだれを拭けども止まらない。
よく見ると、舌と一緒になんか出てる。何だこれは?
まるで舌が溶けた様にも見えて、引っ張ると5センチくらいの生ハムみたいのが取れた。
「うわー!マロの舌が取れちゃったー!!!」と叫ぶ息子。
焦る!
舌が取れたら普通死んじゃうよね?
やばいやばい!
病院病院!!
焦ると病院検索も上手くいかない。
横から息子が「マロが死を覚悟した顔してる!」と更に焦らせる発言!
息子よ。どさくさに紛れて凄いこと言うな。
ここはクールにクールに。
たまたま予約無しで診察してくれる病院発見!
急いで猫ケースに入れてる際、舌は確認できたからちょっと安心。
病院到着!
相変わらずよだれダラーン状態は続いている。
少し息苦しそう。
医者がマロの皮膚を引っ張って、「少し戻りが悪いから軽い脱水症状してるね。」とのこと。
口の中を開けて見ると、「あ~歯が無いね~」とその瞬間、口の中から何か出てきた!!
1.5㎝ぐらいある茶色い化石みたいな物体!
歯にしては大き過ぎる。
医者「これは歯石だね。歯が抜けたんだ。それが詰まってたのかもね。」
よく見ると、5㎜ぐらいの歯の周りに歯石が固まり付着していた。※歯石の画像、動揺しまくりで撮影忘れる。
ペンチで崩して、中から歯が取れた。まるでアンモナイトの化石発掘みたい。
歯石が取れたら、マロの様態は直ぐに良くなった。
舌かと思った生ハムみたいなのは、多分口の中の肉との事。恐ろしい。
多分口内炎もあるだろうからと、鎮痛剤と栄養剤を注射!
数日様子を見ましょうとの事。
舌がベローン、よだれがダラーン事件から翌日。
とてつもない食欲のマロが帰ってきた。
嬉しいけど、このマロには戻ってほしくない。
歯が無いので、固形物は無理だから、猫缶を食べまくる。
何だったら、食べた事を忘れてるのかと心配になるぐらい。
アルツハイマー?
まあそれもあるだろうな。
そして、なんと、マロがあまりシャー!をしなくなった!!
結局、食欲が無くなったのも、元気が無かったのも、よだれが出ていたのも、口臭いのも、
シャーを連発していたのも、子猫のストレスではなく、歯石が原因だったのか!
ストレスを超えた歯石の恐怖。
ストレスが生む病気、病気が生むストレス。うーむ。
今回は色々な事に猛反省しながら、逆にアルツハイマーが気になるシャー三郎であった。
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